単独猟始めて半年未満のビギナーが、犬なし・スコープなしスキート銃・猟友会ベスト帽子着用で、猪・鹿の単独猟に11回出猟し、9頭を回収しました。
2020年、年の瀬に猟果につながったポイントを整理しました。
同じビギナーでなかなか結果が出ない方や「今はやりのボルト銃+スコープじゃないから成果が出ないのかな・猟の服装が悪いからバレるのかな」と悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。
単独猟 を始めた2020年8月から12月末までの実績です。
・出猟11回(内ボウズ2回)
・駆除9頭(鹿7頭、猪2頭) 全頭回収
・弾数14発(初弾9発+トメ3発、失中2発-走る鹿、半矢ゼロ)
※猟場は3ヶ所。すべて誰かと一緒に巡った経験のない山です。
タイトルの獲得率は 駆除頭数9÷出猟回数11回=81.8%です。
2021年2月12日追記
ボルトアクション銃を購入しました。スコープの運用やセッティングの経験不足のせいで半矢と失中を出していますが、それ以外の基本的なノウハウは通用しています。
ボルトアクション銃で単独猟を始めた2020年12月末~2021年2月上旬の実績です。
・出猟6回(内ボウズ2回)
・駆除4頭(鹿1頭、猪3頭)
・弾数6発(初弾4発+トメ0発、失中1-スコープのズレ、半矢1)
これらを加えると獲得率は 駆除頭数13÷出猟回数17回=76.4% になります。
わたしとしてはでき過ぎの結果ですが、それなりの理由があります。
1.自宅で、据銃などの練習をしていました。
それでも獲物を目の前にすれば思うように体が動かないです。練習していなければ今よりムダな動きが増え、獲物に逃げ出す機会を与えてしまったでしょう。
内容は人それぞれのステージで違うはずですが、自分の課題を探して対策することも楽しみの一つだと思っています。
わたしは不器用な運動オンチなので、練習しても人並みになれないという悲しい自己分析の結果ともいえます。
(おまけの効果として鉄砲に触ってると、猟から帰ったあとの掃除で気付けなかったスキマのゴミに気付いたり、傷みや緩みに気付いたりしますね)
2.射撃場で、スラグ撃ちの練習をしていました。
自分の射撃スキルと自分の鉄砲で出る距離毎の精度・グルーピング・ドロップが分かるようになります。まとまる弾を試していなくてDupoとMonolitがかっこいいなというノリで選んでスキート銃で撃ってますのでグルーピングはイマイチでした(コレはいい話ではありませんね)。
それでも、あてる自信がある距離が分かるようになるのでその距離まで近寄るスキルアップを意識につながりました。
あたらない距離は見送るので他の獲物を射撃音で警戒させずチャンスを減らしません。
3.猟場で、スニーキング/SLLS(Stop.Look.Listen.Smell)を意識して実践しました。
わたしは猟友会経由の有害駆除員なので、悪名高い猟友会オレンジベストと帽子の着用義務があり、山では常に遵守しています。それでもあまりばれてないので、特別な道具や知識がなくてもできることだと思います。
「自分が先にばれない=スニーキング(忍び)スキル」と「先に獲物を見つける=SLLSスキル」は片方がレベルアップするともう片方のスキルを補助する関係にあると気付きました。と言っても両方のスキルはバランスよく伸ばすのがいいと思います。
4.実践で気付いたちょっとしたことを積み重ねました。
「単独猟 第1-11回(犬なし/スコープなし)」の各回、記事の最後にMEMOをまとめています。
例えば、Look.Listen.SmellのためにStopするとき、射撃体勢に近いスタンス(立ってるなら左足が前で右足が後ろ、座って休憩するなら銃の置き場所を考える、といったこと)で立ち止まっておけば獲物が出たときの対応するステップが一つ減らせます。
そう気付いてからは意識してそうしています。
5.経験者のアドバイスを実践していました
ネットやリアルで色んなアドバイスをもらえます。違法・危険じゃないものは一度やってみることが大切だと思っています。試したうえで自分に合うなら取り入れる、合わないなら取り入れないということ。
狩猟・射撃という狭い世界で情報量は限られていて先人の経験談や考察は貴重ですが、地域性があり、季節や時代の影響も受けるため、ある条件では(または「かつては」)正しいやり方が、違う条件では(または「今では」)異なる場合もあります。
書き出したら一つひとつが長くなってしまいましたので、続編に分けて書きます。
ちなみに、わたしは田舎暮らし経験もなければ、アウトドアや山好きでもなかったし、サバゲー経験ゼロです。
銃器の知識は所持許可の試験に受かる程度、体力ナシの運動オンチ野郎です。
似たような「持たざるビギナーさん」の参考になれたらいいなと思っています。
「狩猟スキルにつながるアレは隠してるんでしょ?」と思ったらお尋ねください。
…なにか持ってるかもしれません笑
※追加したボルト銃の実績が入っているので、ブログ本文とは1回分の差があります。
# | 記事タイトル | 概要 |
1 | 実績 | 単独猟初心者の初回~11回目の実績 |
2 | “自宅” | 初心者ほど自宅の練習で効果が出る |
3 | “射撃場” | 腕を上げるだけじゃない。力量を知ると猟果につながる |
4 | “猟場-Look” | 最も使う五感は視覚。効果的な視界の使い方 |
5 | “猟場-Listen” | 耳で獲物を探す。電子イヤマフは武器である |
6 | “猟場-Smell” | 臭覚が役立つピンポイント |
7 | “猟場-Stop” | 獲物を探すときになぜ立ち止まるのか |
8 | “忍び猟の猟装” | 高価な猟服じゃなくてもいい |
9 | “忍び猟の行動(1)” | 歩き方と目配り |
10 | “忍び猟の行動(2)” | 地形、遮蔽物の利用、獲物との距離 |
11 | “小さな気付き(1)” | 立ち止まるときの姿勢、休憩する場所と鉄砲の置き場所 |
12 | “小さな気付き(2)” | 自分が得意なスタイルを探す。立射は安定しない? |
13 | 助言を試す(1) | 見下す位置、怪しいカタチ、自然にない音を持ち込まない |
14 | 助言を試す(2)” | 自然にない臭いを持ち込まない、風向き |
15 | まとめ | 持たざる者が猟果を出すためのポイント |
「獲得率82%の単独猟初心者が使っているノウハウ① ”実績”」への1件のフィードバック