獲得率82%の単独猟初心者が使っているノウハウ② ”自宅”

単独猟始めて半年未満のビギナーが、犬なし・スコープなしスキート銃・猟友会ベスト帽子着用で、猪・鹿の単独猟に11回出猟し、9頭を回収しました。

猟果につながったポイントを振り返ると5点あります。今回は#1です。

#1.自宅で、据銃や装填などの練習をしていました。
#2.射撃場で、スラグ撃ちの練習をしていました。
#3.猟場で、スニーキング/SLLS(Stop.Look.Listen.Smell)を意識して実践しました。
#4.実践で気付いたちょっとしたことを積み重ねました。
#5.経験者のアドバイスを実践していました。
……………………………….

初めにキーワードです。
単独猟で行く山には神様が二柱います。狩猟の神様と射撃の神様です。


街暮らしで街で仕事やっていて休日に車を走らせて山に行って狩猟・有害駆除の活動をしています。
職場によるでしょうけど有給休暇を取得するって言っても調整することたくさんあるし、そもそも休養とらないと健康に悪影響が出るので、色んな意味で出猟できる休日はとても貴重だと思っています。

何とか都合つけて体調整えて山に行って、やっとの想いで獲物に巡り合えても、射撃がポンコツだったら獲れませんね。

前回の記事(その1)で書きましたが、わたしは登山やアウトドアが特に好きだったわけではないので「山の岩肌に触れて、いくつも尾根を歩けたらそれだけで楽しい」「獲物とれなくてもお湯沸かしてコーヒーやラーメン食べたらそれだけも楽しい」という引き出しがありません。(将来、引き出し増えたらいいかなとは思いますが)
獲物に出会えることは嬉しいですが、あくまで獲る前提であって、ウォッチング自体を目的にしていないのです。
了見が狭い、とも言えますが、わたしにとっては撃ち取って初めて完成なのです。
獲れない日にも学びはあるものの、満足はありません。

そういうわけで、山に行くためには「休暇」というコストを払ってるし、行くからには獲らないと満足できないのです。
狩猟の神様が「お、色々あるだろうに頑張って山に来たんだね」と獲物に巡り合わせてくれた後に、どうしたって射撃の神様にも微笑んでもらう必要があるわけです。

(ところで「とにかく山に通え」「とにかく射撃場で撃て」というアドバイスは心から賛成です。できるだけ通う方が成果につながります。ですが、懲りずにわたしのブログを読んでくだっている単独猟ビギナーは頻繁に通えない人だろうと思って続きを書きます)

忙しくて山にも射撃場にも行けないから有名なハンターのブログや狩猟・射撃の書籍、TwitterやFacebookで勉強しようという気持ちになりますね。
それはそれでとても重要で効果的と思うのですが、知識として知っていることと、実際に体が動くことにはかなり差があります。
わたしは不器用な運動オンチなので特にそう感じます。


例えば、最もスタンダードな練習である据銃+一連動作。
チキンなわたしは練習やっていても、獲物を目の前にすれば思うように体が動かないです。練習していなければ今よりムダな動きが増え、獲物に逃げ出す機会をもっと与えてしまったでしょう。
当たり前すぎて全く面白くないと思いますが、据銃練習をやってなくて獲物にあたらないビギナーハンターにオススメです。
地味過ぎてつまらない場合は過去に逃げられたシーンを思い出して、想像の獲物を撃つだけで少しマシになります。
一発必中でコロリが理想ですが、実際はトメ矢が必要になる場合があります。二の矢に頼らない心づもりで一発目を撃つ、必要なら次弾でとめる準備ができている(残心)というのが現実的な姿勢ではないでしょうか。
銃を折る・弾差しから抜く・装填・狙う・トリガーを絞る・撃つ・次弾を残心で狙う(←上下二連の場合)がセットなので頬付け・肩付けと一緒にやるのがいいと思います。
猟場では、この一連動作をしている間、視線はずっと獲物を見ていて手元を見ることはありません。わたしの場合、練習する前は「銃を折る・弾を手に取る・装填」で手元を見ていました。この数秒で少し移動した獲物をもう一度探していました。
SLLSのLookスキルを自宅で上げられる一例と思います。

※当然ながら実包は全て格納して、スナップキャップでやる話です。

他の例でいえば、ロングレンジを狙う膝射の説明記事がありました。
左足、左腕、効き目を一直線に、左肘は左膝の前後に置く、立てた右足のかかとに肛門を乗せる等々、写真つきで丁寧に書いてあります。
部屋で試しにやってみたら窮屈で狙いに集中できなかったのですが「射撃場でならできるかも」という謎理論でやってみたら当然ボロボロな結果に。
立射よりグルーピングまとまりませんでした。
その後、自宅で試していくうちに、右足を寝かして尻を乗せて座ると安定するのが分かり、猟場でも使えるようになりました(コレはダメなフォームかもしれませんが)。
お金と時間をムダにしたとは言いませんが、自宅でもっと試しておけば射撃場で効率的に低コストで実射を伴う練習ができたはずです。

もう一つ例示すると、装填して閉鎖するときの力の強さと金属音の大きさも覚えます。金属音でバレたくないので優しく閉鎖したくなるのですが、それではきちんと閉鎖できずに撃てない場合があります。
閉鎖不十分で撃てなければロスになります。集中力にもマイナス影響します。
できる限り静かに、かつ、一回の動作で正確に閉鎖する力加減が分かります。
スニーキングスキルを自宅で上げられる一例と思います。


以上、わたしのケースです。

内容は人それぞれで違うはずですが、お金かからないし、外出する必要もありません。
出猟の少し前からちょっとやるだけでも効果はあると思います。

でも、実際やってる人は少ない気がしています。
だからポイントの一番目に選びました。

わたしの射撃の腕前は大したことありません。
なんとか猟に使えるかなという程度で申し訳ないですが、経験上、射撃の神様は自宅練習も見守ってくれています

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#記事タイトル概要
1実績単独猟初心者の初回~11回目の実績
2“自宅”初心者ほど自宅の練習で効果が出る
3“射撃場”腕を上げるだけじゃない。力量を知ると猟果につながる
4“猟場-Look”最も使う五感は視覚。効果的な視界の使い方
5“猟場-Listen”耳で獲物を探す。電子イヤマフは武器である
6“猟場-Smell”臭覚が役立つピンポイント
7“猟場-Stop”獲物を探すときになぜ立ち止まるのか
8“忍び猟の猟装”高価な猟服じゃなくてもいい
9“忍び猟の行動(1)”歩き方と目配り
10“忍び猟の行動(2)”地形、遮蔽物の利用、獲物との距離
11“小さな気付き(1)”立ち止まるときの姿勢、休憩する場所と鉄砲の置き場所
12“小さな気付き(2)”自分が得意なスタイルを探す。立射は安定しない?
13助言を試す(1)見下す位置、怪しいカタチ、自然にない音を持ち込まない
14助言を試す(2)”自然にない臭いを持ち込まない、風向き
15まとめ持たざる者が猟果を出すためのポイント
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