—-気付きの積み重ね① の続きです—-
3.自分が得意なスタイルに気付く
スタイルと一言でいっても様々な目の付けどころがあるでしょうから、一例を書きますが、自分にとって得意なシチュエーションが分かってくると遭遇率と獲得率は上がります。
今回は、獲物との位置関係です。
人によって呼び方は異なりますが、射角の違いで撃ち方を分けると3つです。
皆さんはどれがしっくりくるでしょうか。
・高い位置から低い獲物を狙う「撃ち下ろし」
獲物を見つけやすいため遭遇する頻度が高くて慣れたとも言えますが、一番の理由は、撃ち下ろし専用の安定する立射姿勢を見つけたことです。
文章で表現するのは難しいのですが、下り斜面の足場で、頭の重みで左腕をぐっと下げて左肘を肋骨に固定。上半身全体を使って頬付けと肩付けをしめこむような体勢をとると、射撃場の依託射撃の次に安定するようになりました。
(伝わらないと思います..笑 いずれ画像をあげますね)
獲物がいないときに猟場でフォームの確認したら、射撃場の膝射や座射と比べてもぶれないので、好んで下り斜面の立射を撃っています。
撃ち下ろしであれば地面がバックストップになるので、弾の行方を心配して撃てないケースがありません。
・高低差が少ない獲物を狙う「水平撃ち」
水平撃ちは構えた経験もほとんどありません。
獲物の視界にばっちり入ってしまうのでチャンスが少ないと感じます。
バックストップがなくて見送ったことはそれなりにあります。
立射は難しいので、膝射を選びたくなりますが、残念なことにわたしはどちらのグルーピングが似たようなものです。
遭遇すれば撃ちますが苦手意識があります。
とはいえ、射撃場で練習できるのは水平撃ちだけですので最も正確に予測できるようになるのは大きなメリットです。
余談ですが、水平撃ちは危ないと指導されましたがそれが理由に水平撃ちを避けている、ということはありません。
獲物の背景が100%丸見えのバックストップで危ない理由はないと考えます。
猟欲にかられて矢先が藪でも何でも撃つのが問題です。
・低い位置から高い獲物を狙う「撃ち上げ」
撃ち上げて獲った経験はゼロです(水平より少し射角があるのは除く)。
経験上、こちらが気付いた時には遠くにいます。
あるいはバックストップの代わりに林や空が見えていて、鉄砲を構えずに見送ることが多いです。
構えた時に鉄砲を支える左手が体から離れるフォームになるのも苦手です。
筋力で支えるために狙いがぶれやすいのです。
万が一にも弾が尾根を越えてしまうリスクも考えると、積極的に撃ち上げを狙う必要性は感じません。
—-記事を分割します—-
# | 記事タイトル | 概要 |
1 | 実績 | 単独猟初心者の初回~11回目の実績 |
2 | “自宅” | 初心者ほど自宅の練習で効果が出る |
3 | “射撃場” | 腕を上げるだけじゃない。力量を知ると猟果につながる |
4 | “猟場-Look” | 最も使う五感は視覚。効果的な視界の使い方 |
5 | “猟場-Listen” | 耳で獲物を探す。電子イヤマフは武器である |
6 | “猟場-Smell” | 臭覚が役立つピンポイント |
7 | “猟場-Stop” | 獲物を探すときになぜ立ち止まるのか |
8 | “忍び猟の猟装” | 高価な猟服じゃなくてもいい |
9 | “忍び猟の行動(1)” | 歩き方と目配り |
10 | “忍び猟の行動(2)” | 地形、遮蔽物の利用、獲物との距離 |
11 | “小さな気付き(1)” | 立ち止まるときの姿勢、休憩する場所と鉄砲の置き場所 |
12 | “小さな気付き(2)” | 自分が得意なスタイルを探す。立射は安定しない? |
13 | 助言を試す(1) | 見下す位置、怪しいカタチ、自然にない音を持ち込まない |
14 | 助言を試す(2)” | 自然にない臭いを持ち込まない、風向き |
15 | まとめ | 持たざる者が猟果を出すためのポイント |
「獲得率82%の単独猟初心者が使っているノウハウ⑫ “小さな気付き(2)”」への1件のフィードバック