単独猟始めて半年未満のビギナーが、犬なし・スコープなしスキート銃・猟友会ベスト帽子着用で、猪・鹿の単独猟に11回出猟し、9頭を回収しました。
猟果につながったポイントを振り返ると5点あります。今回は#4 気付きの積み重ねです。
#1.自宅で、据銃や装填などの練習をしていました。
#2.射撃場で、スラグ撃ちの練習をしていました。
#3.猟場で、スニーキング/SLLS(Stop.Look.Listen.Smell)を意識して実践しました。
#4.実践で気付いたちょっとしたことを積み重ねました。
#5.経験者のアドバイスを実践していました。
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初めにキーワードです。
塵も積もれば猟果になる
山を数時間歩くと何度か獲物を見かけますが、獲れるのはせいぜい1頭でした。
獲れたときも、獲物を見送ったときも、15秒巻き戻して原因を思い返してきました。
そうすると、自分の成功・失敗パターンに気付くようになりました。
射撃練習とかスニーキングとか、代表的な単語でまとめられるものはこれまでの記事で書いてきましたが、毛色が違ってハミ出したものを書いていきます。
個人的な感覚を頼りにした記事なので、なんじゃそりゃ?と思ったらツッコミのメッセージお願いします笑
1.Stop(立ち止まり)する姿勢
Look.Listen.SmellのためにStopするとき、スニーキングでStopするとき、射撃体勢に近いスタンスで立ち止まると獲物を狙う手順が一つ減らせます。
わたしの場合は、左足を前、右足を後ろ、左手は右肩の負い皮に触れて停止します。
平地でも、登り斜面も、下り斜面も同じです。
獲物と対峙したら、余計な動きが多いほど危険を察知され、逃げられる可能性が高まります。
※足場の悪い場所では安全が優先です。無理は禁物。
2.座って休憩する場所 + 鉄砲の置き場
小休憩や昼食でしばらく座るときに、美しい木洩れ日、立派な樹木、不思議な造形の岩肌を眺めるのは楽しいものです。
ですが猟果を求めるなら、獲物が通りそうなら開けた場所を見渡せる地形を選んで座ります。
「座る」とは、立ち姿の半分の高さでスニーキング性能が高まり、Stopの効果が長時間続く状態と言えます。
鹿が座っている人間に興味を持って覗きにきたり、猪がこちらに気付かず近くを素通りしたり、思わぬチャンスが生まれます。
ですがそれだけではチャンスは過ぎ去ります。鉄砲の置き場所が重要です。
木の枝にスリングを引っかけたり、座っている平らな岩の後ろにある岩肌の割れ目に寝かせたり、していませんか。
椅子に座るような姿勢なら揃った両足(腿)の上に横たえる、地べたに胡坐をかいているなら右足の上に銃身を乗せておくことでスムーズに射撃体勢に移れます。
(鉄砲も汚れません)
・失敗例
昼食を食べてるわたしを遠目に見に来た鹿。
立ち上がって1m離れた鉄砲を持って振り返ったらいなかった。
・成功例
雨宿り中、猪がわたしの横を素通りした。
休憩中から右手に握っていた弾を腿の上に横たえていた鉄砲に装填し、座射で獲った。
※休憩に専念することは事故防止の観点で重要です。無理は禁物。
—-記事を分割します—-
# | 記事タイトル | 概要 |
1 | 実績 | 単独猟初心者の初回~11回目の実績 |
2 | “自宅” | 初心者ほど自宅の練習で効果が出る |
3 | “射撃場” | 腕を上げるだけじゃない。力量を知ると猟果につながる |
4 | “猟場-Look” | 最も使う五感は視覚。効果的な視界の使い方 |
5 | “猟場-Listen” | 耳で獲物を探す。電子イヤマフは武器である |
6 | “猟場-Smell” | 臭覚が役立つピンポイント |
7 | “猟場-Stop” | 獲物を探すときになぜ立ち止まるのか |
8 | “忍び猟の猟装” | 高価な猟服じゃなくてもいい |
9 | “忍び猟の行動(1)” | 歩き方と目配り |
10 | “忍び猟の行動(2)” | 地形、遮蔽物の利用、獲物との距離 |
11 | “小さな気付き(1)” | 立ち止まるときの姿勢、休憩する場所と鉄砲の置き場所 |
12 | “小さな気付き(2)” | 自分が得意なスタイルを探す。立射は安定しない? |
13 | 助言を試す(1) | 見下す位置、怪しいカタチ、自然にない音を持ち込まない |
14 | 助言を試す(2)” | 自然にない臭いを持ち込まない、風向き |
15 | まとめ | 持たざる者が猟果を出すためのポイント |
「獲得率82%の単独猟初心者が使っているノウハウ⑪ “小さな気付き(1)”」への1件のフィードバック