【単独猟のポイントは記事の最後にMEMOをまとめています。本文の太字部分と連動させています】
2021年2月某日
前回は鹿と猪、前々回は猪2頭が獲れて好調です。
わたしもハンターのハシクレくらいにはなれたようです。
なんて調子にのっていると実力を知ることになります。
少し季節が変わり始めたせいか、山をどれだけ歩いても獲物が一切見当たりません。
足跡も糞もなくて困惑しています。
数週間かけて広範囲の間伐が行われたので周辺の獲物が引っ越した可能性があります。
狩りの活動をしない方角のいくつか尾根を越えた方角からはチェーンソーの音が聞こえています。
せめて静かな方に..と考えて、伐採しているエリアから逆方向に進みますが何もいません。
3時間ほど歩いて、気配も影もないので帰ることにします。
山道前の最後の尾根を下っていると、二段角のオス鹿がいました。
目測30m。向こうは気付いていません。
緩やかな撃ち下ろしでわたしの得意とするシチュエーションです。
スコープ3倍で鹿の周辺もよく見えます。
ネックを狙い、呼吸を整えて、自分の射撃姿勢を確かめて、あたる確信をもってトリガーを絞ります。
射撃音とともに地面の葉っぱがパッと跳ね上がるのが見えました。
同時に、鹿が顔を上げて周囲をキョロキョロと見ると走り出しました。

あたっても走られることは珍しくないので、鹿が居た付近に血糊がないかチェックします。しかし、頭の中では跳ね上がった葉っぱの絵面がリフレインしています。
やはり血糊はありません。
自分の射撃の腕を過信するつもりはありませんが、こんな外し方をするほど不安定とは思っていません。
しばらく呆然として「失中 カウント1ね..」と呟いて少し離れた木のウロに向けて構えてスコープをのぞきます。
何度か据銃を繰り返していると、カタ..と音が聞こえます。
もしやと思い、スコープを触るとレールのネジが緩んでいます。
2点留めのストック側のネジが緩んでいて、スコープが上下に5ミリ以上、左右にも多少動きます。
撃った時にどの程度ズレていたのか再現しようもありませんが、スコープのズレが原因だったようです。
以前のゼロイン失敗を思い返して急に気が重くなります。
(以前のゼロイン失敗記事はコチラhttps://karikurashi.jp/2021/02/23/solo-hunting_zero-in_misstake_the1st/)
気が重くなると不思議と足取りも重くなります笑
スコープきちんと載せるしかないよね..とため息をつきながら下山したのでした。
【MEMO】
・セッティングやメンテナンスを含めて射撃・狩猟のスキル。
自分の得意なシチュエーションでたまたまヒットが続いていたので「腕があがってきた」と思い上がっていた。基本的なセッティングもできてなくて勉強不足でダサい。
・ダサいと自覚したらきちんと学び、過ちを繰り返さないことが大事
【諸条件】
・鉄砲:ボルトアクション銃20番 SAVAGE turkey
・照準:スコープ vixen1-6X24
・弾種:Dupo
・弾数:1発
・距離:目測30m
・獲物:葉っぱ数枚と地面
・目的:有害鳥獣対策
※当ブログでは、狩猟と有害鳥獣の駆除で異なる表現を同一に扱ったり暗喩・直喩を用いたりする場合があります。作業工程の記述を省略している場合もあります。いずれの場合も法令に則り適切に行動・処置していますが、誤解を招く表現は速やかに修正しますので「お問い合わせ」よりご連絡ください。
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