犬なし/スコープなしのスキート銃で11回出猟し9頭の猟果を挙げましたが、その数倍の獲物を見送りました。
失中と半矢に対して抵抗感が大きくて、確実にあたる距離まで忍びで近寄るスタイルに特化した結果、遠くに発見した獲物に対するアプローチの難易度が上がっていました。
距離60mで見つけたら30mは詰めたくなります。
しかし、気付かれないようにじっくり時間かけて近寄っていて逃げられると、心身ともに消耗してしばらくは集中力が戻りません。
その苦しみ・悔しさもある種の楽しみではありますが、心のどこかで「この距離であたるなら撃ってしまいたい」という気持ちが芽生えていました。
そもそも鉄砲を使っている時点で文明の利器を受け入れているし、Listenを強化する電子イヤマフを肯定しているのに、Lookを強化するスコープの否定は合理的ではありません。
なんて自分を正当化する理由はいくらでも沸いてきますね..
鉄砲の種類を知りもせず単独猟を始めたものの、遠距離を精密に射撃できるライフル銃とスコープの存在はさすがに知っていました。
しかし、ライフル銃は所持許可から10年経過しないと申請さえできないので、3年未満のわたしには遠い未来の話です。
スコープを調べていると、ボルトアクションの精度がよくて射撃競技に重宝されていると分かってきました。(ジャキジャキーンと装填するのはライフル銃しかないだろう、とぼんやり思い込んでいたので恥ずかしい話です)
ネットや雑誌では、ボルトアクションの散弾銃とスコープを組み合わせているハンター・シューターの方がたくさんいました。
皆さん遠い獲物や的を正確に撃ってるので間違いなさそうです。
「狩猟がメインであれば高級な鉄砲でなくても精度は十分」
「鉄砲なら真っすぐ弾が出るのだからデザインや機能など気に入ったものがいい」
自分に都合がいいコメントを取り入れながら、鉄砲を追加する心構えをのんびりと養っていました。
ところがふと気が付くと、所持許可が初の更新時期を迎えようとしています。
更新と追加を同時に進めたかったため、追加するボルトアクションを決める時期が迫っていました。
大物単独猟 転機
