単独猟 第10回 “群遊”         (鹿) 犬なし/スコープなし スキート銃

【単独猟のポイントは記事の最後にMEMOをまとめています。本文の太字部分と連動させています】

2020年12月某日

前回(第9回)で入山から間もなくメス鹿を迎えうちましたが、元々はその奥にある鹿グループを見かけたボウル状のエリアが本命でした。吊るして解体した場所を素通りして前回メス鹿が降りてきた獣道を登っていきます。

尾根筋に方向転換してボウル状のエリアをのぞき込むとそこは鹿パラダイスです。10頭近い鹿が日差しを浴びながら、じゃれあったり足を折り畳んで休息をとったりしています。
尾根筋の立木に隠れてグループを観察するとメスの親鹿に1、2頭の子鹿がくっついている4チームのようです。装填して、広く散開している鹿チームのどれを狙うか様子を見ます。目測40~70mの距離です。

そのうちに一つの鹿チーム3頭が近づき、わたしの横を通り抜けていこうとしています。距離は30mまで詰まっていますが、立木が邪魔で致命傷を与える部位に狙いがつけられません。
じりじりする気持ちを見透かすように先頭の親鹿に気付かれます。この鹿チームは元きた獣道をダッシュで戻っていきます。

異変を感じた他の鹿チームたちも緊張感を帯びますが、わたしの居場所が分かっていないのでどこへ逃げ去るべきか迷いが見えます。
正面に向き直って見下ろすと中央にいた2頭が恐る恐る立ち上がり、こちらに向かって歩き始めました。
60m、わたしの鉄砲と腕では運の要素が絡む距離です。もっと歩いて来て欲しいです。

膝射の姿勢で隠れていた立木に左半身を寄せて体重を乗せ、左腿と左腕を固定します。射撃場の依託射撃とまでは言いませんが十分に固定されます。
真っすぐ近づいてくる子鹿は体が小さいので、リブの上にある照星が大きくかぶって見えます。トリガーの遊びをなくして薄く息を吐いて待機します。

50mまで近づいてネックに狙いがつけられそうです。肩付けのために強く鉄砲を引き寄せて撃った瞬間、感付かれたのか小鹿は身を翻しました。
部位は分かりませんが被弾していて、他の鹿が一斉に走りだす中、トボトボと歩いています。他の鹿が立ち止まって後ろ向きに被弾した小鹿を見ています。
これも撃てそうと直感する一方で、一人で二頭を解体し運ぶことの大変さが頭に浮かび躊躇してしまいます。

結局、トボトボ歩きの子鹿に絞り、斜面を下りつつ近寄っていきますが、小走りに逃げてしまいます。追えば逃げるので立ち止まって鉄砲を構えます。
そうすると茂みの立木まで歩きへたり込んで後ろ向きにこちらを見ています。
距離は30m、十分に狙えるので背中側からネックを撃ち仕留めました。

※第一種銃猟免許保持者が有害鳥獣対策の従事者として法令に則り駆除したものです

前回(第9回)の鹿ツイートで プロハンターりょうさん と しらたまさん からしっかり血抜きする方法を習いました。さっそく実践します。
(動画では手で圧迫していますが、足で踏みつけるという方法もあるようです)

しっかり血抜きしてすぐに解体した鹿肉、バターで脂を入れずにシンプルな味付けで頂きます。”自分で獲った愛着”とか”ジビエ信仰”ではなくて十分に美味しいです。

【MEMO】

・散開して群れでいる鹿は必ずしも全体で意思疎通できるわけではない。一部に逃げられても残りに可能性があるため、全頭が視界から消え去ってしまうまで諦めないこと。
※同じ方向に移動中の数頭は一頭が逃げる方向へまとめて移動する場合が多い。

・半矢の獲物は、距離を詰めて追えば必死に逃げようとする。ケースバイケースだが焦って追わずに、射程距離まで近寄れば十分と考えて仕留める選択肢もある。

・猟場ではできる限り体や銃を預けて射撃すること。立木は体を隠すことにも依託にも使える。わたしは右半身を預けると撃ちづらいので、獲物を見つけてはやる気持ちがわいても位置取りを間違えないよう注意する。

・ジビエそのものや解体・血抜きの手法には様々な意見や評価がある。わたしは楽しめるが他者に押し付けはしない。

【諸条件】

・鉄砲:上下二連スキート用12番

・照準:リブ+照星(光学機器なし)

・弾種:Monolit 

・弾数:2発発射-2発命中(一発目バイタル、二発目ネック背面側)

・距離:一発目50m、二発目30m

・獲物:鹿(メス)-回収済

・目的:有害鳥獣対策

※当ブログでは、狩猟と有害鳥獣の駆除で異なる表現を同一に扱ったり暗喩・直喩を用いたりする場合があります。作業工程の記述を省略している場合もあります。いずれの場合も法令に則り適切に行動・処置していますが、誤解を招く表現は速やかに修正しますので「お問い合わせ」よりご連絡ください。

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