単独猟 第1回 “遭遇”         (鹿) 犬なし/スコープなし スキート銃

【単独猟のポイントは記事の最後にMEMOをまとめています。本文の太字部分と連動させています】

2020年8月某日

グループ猟(巻き狩り)に数回参加した経験はありましたが、自分の持ち場に獲物がきたことはないし発砲の経験もありませんでした。誰かについて行って誰かの指示を受けて誰かの判断で猟が始まり終わるスタイルが苦手、、でも罠は見回りできないし、、と、動かない理由ばかり言っていても幽霊部員のまま、、ということでとりあえず一人で山に行ってみることにしました。

鉄砲・弾、ナイフ、ビニール袋、各種証明だけ持って「猟装で軽く山歩き試してみるかな」という気持ちで入山すると、10分ほどで小柄なメス鹿に遭遇しました。バックストップないのでせめて近くで観察しようと近づくと、鹿は一瞬で鋭角の谷間に降りて駆け上がり向かいの斜面中腹で立ち止まりこちらをじっと見てきました。

「あ、バックストップできた、、」谷間のアップダウンを追えば数分かかりそうですが、わたしと鹿を結ぶ射線は目測15mしかないのです。撃とうと決意しました。

谷間を挟んで安心しているのか装填している間も横向きに全身をさらしてじっと見てきます。スラグを二発装填、安定しやすい膝射の姿勢でバイタル(心臓や肺が集まっている胴体)を狙いますが、緊張で指がトリガーに貼り付いたような感触です。

飽きたように鹿が斜面に顔を向けたとき、グイっとトリガーを引いて撃ちました。さっき登ったばかりの斜面を枯れ木を巻き込みながら鹿が転がり落ちます。射撃音で頭はキーンとなり転げ落ちた鹿を見下ろしていましたが、すぐ我にかえって脱包しました。

谷底に降りると背中にあたっています。急所ではないはずですが既に絶命しています。苦しませずに役割を果たしてよかったと思う反面、一人で解体処理する手順が曖昧で不安がわいてきます。

自家消費のために解体します。内臓を抜いて皮を剥がせば枝肉になるはず、残滓は深く埋めればいいはず、やればできるはず!と勢いで着手します。肉はどうにか主要な部位を分けました。
内臓や蹄など残滓は、スコップがないので、まず大きな石を掘り落して地面が岩肌でないことを確認しました。それから手ごろなサイズの割れた竹や木片を使ってひたすらに掘り続け、埋めて大きな石をかぶせました。バンビのサイズでよかった…汗だくで思いました。獲物探しや解体より穴掘りが一番時間かかりました。

解体して分かりましたが、背中に命中した弾は背骨を砕いて胴体の逆サイドに抜けていました。そのショックでクリーンキルになったようです。

【MEMO】

獲物を撃つ機会がなくなればすぐに脱包すること。発砲で高揚して注意散漫になる可能性があるため強く意識して臨むこと。(師匠に電話で報告したところ、第一声は「ちゃんと脱包してる?」その後に「捕獲お疲れ様」でした)

光学機器を装着しない銃でも静的射撃の練習は有効。静的射撃場ではスコープやダットサイトを装着した鉄砲で練習する人ばかり見かけるが、自信を持って撃てる距離を把握したり、発射と脱包を一連操作として体得したりするためリブやサイトで撃つ人も練習する文化が定着してほしい。(15mで狙いと20㎝以上ずれていて偉そうに言えないですが)

・使用したMonolitという弾は枝を貫通して獲物を狙えることがウリになっている。当然バックストップを確認して発砲するが、犬を使った巻き猟のように獲物と犬が近い場合は獲物の体を抜けた弾が犬にあたったり跳弾したりする可能性がある。

・耳栓や折り畳みスコップなど、最低限必要な道具を揃えないと大変。狩猟も射撃場と同じで耳の保護が必要。3日ほど耳が遠くなった。

※第一種銃猟免許保持者が有害鳥獣対策の従事者として法令に則り駆除したものです

【諸条件】

・鉄砲:上下二連スキート用12番

・照準:リブ+照星(光学機器なし)

・弾種:Monolit 

・弾数:1発発射-1発命中(背骨)

・距離:目測15m

・獲物:鹿(メス)-回収済

・目的:有害鳥獣対策

※当ブログでは、狩猟と有害鳥獣の駆除で異なる表現を同一に扱ったり暗喩・直喩を用いたりする場合があります。作業工程の記述を省略している場合もあります。いずれの場合も法令に則り適切に行動・処置していますが、誤解を招く表現は速やかに修正しますので「お問い合わせ」よりご連絡ください。

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